映画君の膵臓をたべたいの僕の名前は?伏せてある理由は何?

7月に公開される映画「君の膵臓をたべたい」
公式HPを見たんですが、ストーリーのところを読んでいると登場人物に【僕】という人物が登場?!
【僕】のキャストは高校時代を北村匠海さん、12年後を小栗旬さんが演じるんですが、主人公なのに名前が【僕】って何よ?普通、誰もが名前を持っていますよね?
【僕】の本当の名前は何なのか?そして、名前が伏せてある理由は何なのか?今回は、【僕】の名前の謎について見ていきます!
今回の内容はこちら!
「君の膵臓をたべたい」の名前が本当に伏せてある理由は?
『君の膵臓をたべたい』の【僕】の名前が伏せてあるのはなぜなのか?
まずは、原作の話を冒頭だけ簡単にまとめて紹介してきますね!
【僕】と桜良の出逢い
主人公である【僕】は、同じクラスで人気者の山内桜良の秘密の日記「共病文庫」を見つけてしまいます。
「余命 膵臓 病気」
この共病文庫はクラスメイトの山内桜良のもので、膵臓の病気を患っていて余命がわずかということを【僕】は知ってしまいます。
人と関わらないようにして生きてきた【僕】。学校でも人気者で人一倍元気で笑顔が絶えない山内桜良。
こんな正反対の2人は「共病文庫」がきっかけで出会い、【僕】は山内桜良の短い余命の中で「やりたいこと」に付き合わされることになるのです。
以上、原作の冒頭の部分を簡単に紹介しました!
さて、ご紹介した文章を読んで「ん?」って思うところが多々たったと思います。
そして、映画の公式HPや、原作の小説でも「ん?」って思った方も多いと思います。
そう、主人公はなぜか【僕】で表現されているし、普通、主人公だったら名前がありますよね?
一体、【僕】の名前、本名は何なんでしょう?
【僕】の名前、本名は?
これは原作の中に答えがありました。
【僕】の名前は滋賀春樹です。
原作の中でも、一番会話の多いヒロインである山内桜良も【僕】のことは一度も名前で呼ぶことはないし、【僕】目線で書かれている物語なので名前が出なくてもおかしくはないんですが・・・
原作を探してみると、一度だけ。
たった一度だけ【僕】の本名が出来てきた部分がありました!
それが、桜良のお母さんとの会話の中でのことでした。
「そうだ、下の名前はなんていうの?」
お母さんの何気ない質問に、僕はきちんと振り返り、答えた。
「春樹です。志賀春樹、といいます」
原作P260より引用
謎が解けてスッキリ!
といきたいところなんですが…
原作を読むと、この【僕】に関してたくさんの疑問が浮かび上がってくるんです。
○○なクラスメイトくんについて
作品の中で【僕】はみんなから、「◯◯なクラスメイトくん」って呼ばれているように描かれているんです。
なんでこんなややこしい呼び方にするんでしょうね?何か意図があるんでしょうか?
原作を読むと、みんな【僕】のことを「◯◯なクラスメイトくん」と呼んでいます。
会話の中ではどんな感じか見ていきましょう!
桜良と【僕】がデートに行った時の会話では
「【秘密を知ってるクラスメイト】くーん、これからどうする?」
「僕は君についてきてるだけだから、特に目的はないけど」
「あれ、そうなんだ?どこか寄りたいところとかは?」
「強いて言えば、本屋かな」
原作P34より引用
という具合です。
確かにそうだけども。桜良の病気を知っている【僕】なので、その呼び方は正しいけれども…。
ちなみに、最初の呼び方は「地味なクラスメイトくん」わ~お!地味ってねぇ。傷つくわ~。
これは、2人が最初に病院で会った時に桜良の呼び方で、他のクラスメイトも「地味なクラスメイトくん」と呼ばれていました。
その他にも「根暗そうなクラスメイトくん」とも呼ばれています。
ここで、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、○○なクラスメイトくんはどんどん進化をとげていくんです。
【僕】の名前が変化!
2人が一緒に過ごしている間に、桜良の【僕】に対する呼び方はどんどん変わっていきます。
最初は「地味なクラスメイトくん」だった呼び方は、桜良の膵臓の病気を知っているのは桜良の家族と【僕】だけということで。
「秘密を知ってるクラスメイトくん」に変わります。
ここから、2人がお互いに憧れの存在に変わっていくにつれて、桜良の呼び方はこのように変化していきます。
「仲のいいクラスメイトくん」
↓
「仲良しくん」
↓
「?????くん」
↓
「ひどいクラスメイトくん」
↓
「仲良しくん」
↓
「?????くん」
と、このように変わっていくんです。
※「?????」に関しては【最後に】の部分で考察しています!
な~んでこんな事になっちゃってるのか?
パラパラパラと原作を読み進めると、桜良のひとことにヒントがありました。
君は名前を呼ばれた時に、周りの人間が自分のことをどう思っているか想像するのが趣味
原作p250より引用
こうなってくると、なんだか名前が伏せてある理由につながってきますよね!
君の膵臓をたべたいの【僕】の名前が伏せてある理由!
【僕】の名前が伏せてある理由。
それは、実際はみんな【僕】のことを、志賀くん、春樹くんって呼んでたはずです。
でも、【僕】の想像の中での呼び方が「◯◯なクラスメイト」って【僕】が勝手に想像していたのが名前が伏せてある理由ということになります。
さて、主人公に名前が無い不思議な物語「君の膵臓をたべたい」
作者はどうして名前を伏せてしまったんでしょう?
作者が名前を伏せた理由を考察!
- 【僕】は人との関わりを極力持たないように生きてきた人物
- 桜良と出会ったことで「人から愛される桜良のような人になろう!」と変わっていく
となっています。
この変化を劇的にするために、名前が伏せられていたのではないかと私は思っています!
そう思った理由を2つお伝えしていきますね!
自分の中のイメージが湧きやすいようにするため
もし、主人公が春樹くんだと、見ているときに先入観が生まれますよね。
春樹って名前のともだちが居たなとか、春樹って村上春樹?のように勝手にイメージがでてきてしまいます。
しかし、◯◯なクラスメイトくんと直接文字で書かれると、自分の中でのどんどんイメージが膨らんで何の説明が無くても分かりやすいし、【僕】がどんな人物なのかすぐに理解出来る。
【僕】の変化を強く印象づけるため
先ほども、どのように【僕】の名前が変化していくのかを紹介しましたが、見ているとどんどん変わっていきますよね。
【僕】の心が劇的に変っていくということを私たちに強く印象づけるためにやったのでないかと思います。
どういうことかと言うと、実際に呼び方が変わっているのは桜良の会話の中なんですよね。
桜良はきっと、滋賀くんか春樹くんと呼んでたと思うんですよ。
しかし、桜良の気持ちを想像している【僕】には○○なクラスメイトくんと解釈してしまっているわけです。
例えば、
- 「仲良しくん」桜良に「仲良しだと思ってもらいたい」
- 「ひどいクラスメイトくん」桜良は「ひどいクラスメイトだと思っているんだろうな」
と【僕】自身が思っていることですよね?
こう考えると、呼び方が変わることで私たちに【僕】の心境のストレートに伝えるために、名前が伏せられていたのではないかと思います!
「?????」という名前の謎
最初にお伝えしたのですが、僕が「?????くん」と呼ばれている部分。
2人はもう、「?????」の時は、もう恋人な感じです。
しかし、今まで人との関係を持たなかった【僕】は恋をしたことが無かったから
「これは好きっていう感覚なの?恋ってこんな感じなの?」
というように、今までにない感覚を味わったから「?????」という呼び方になったのかな?とも思いましたが。
が!
原作の最後には“友人でも、恋人でもない関係”という言葉が出てくるんです。
普段に生活していたら、難しい感覚ですよね。
友達、恋人、夫婦、家族。
何らかの呼び方をして私たちは生活をしていますよね?この関係性があって、◯◯くん、◯◯ちゃん、お父さん、お母さんって呼んでいます。
しかし、【僕】と桜良は、こんな関係ではないんです。
友達でもなく、恋人でもなく、好きとかそういんじゃなくて、それを超越した関係。なかなか言葉で表すのは難しいですが、無償の愛!ん~ちょっと違うな^^;
損や得を考えることなく、何の代償が無くても、相手に与えることが出来る関係。
魂で繋がってる!感じでしょうか!
これが【僕】と桜良の関係なのではと思っていて、桜良は亡くなってしまいましたが、こんな関係が築けるって本当に奇跡だなと原作を読んで思いました。
こんな奇跡の関係は言葉ではとてもじゃないけど言い表すことが出来ないよ!だから、きっと「?????」にしたんじゃないか!と考察しています。
こんな関係だったからこそ桜良は、「君の膵臓をたべたい」なんて大胆なことも言えたのではないでしょうか?
それにしても、【僕】と本当に素敵な関係ですよね。
いつか、こんな素敵な関係を築ける人が現れる?いや、気がついていないだけで、もうすでにアナタのそばにいるかもしれないですね。
自分で選択する!原作の中に出てきた言葉ですが、この奇跡の関係はアナタが選んだ選択によって突然訪れるかもしれません。
最後に
今回は映画「君の膵臓をたべたい」の【僕】の本当の名前は何なのか?そして、名前が伏せてある理由は何なのか?【僕】の名前の謎について見てきました。
【僕】の本名は「志賀春樹(しがはるき)」
名前が伏せてある理由は、実際はみんな名前で呼んでいるのに【僕】が勝手に想像していたから、「◯◯なクラスメイト」なんて呼ばれ方になっていたのではと思います。
この呼ばれ方は【僕】がどんな人物か分かりやすくするため。そして、【僕】の心の変化をより分かりやすくするため、という作者の意図があったのでは?と思っています!
実際に原作を読んでみると「おっ!」と思わせることが多かった「君の膵臓をたべたい」
例えば、本名の部分。
これには、実は伏線があったんです!
物語の最初で桜良が「下の名前は?」と言った時は、名前は伏せられていましたが、
「ふーん、そんな名前の小説家にいなかったっけ?」のような事を言うんですが、これが終盤の大切な部分につながっていたんです!
それが、今回の記事で紹介した桜良のお母さんに本名を言った時。
これは物語の終盤なんですが、桜良が亡くなってからのお話。
実は本名を聞いたお母さんも「小説家みたいな名前ね」と言ってるんです。
そして、【僕】はこのお母さんとの会話で、桜良が亡くなってしまったショックから一瞬ですが「ホッ」とするんです。
完全に桜良はいなくなってしまった訳じゃない!桜良はちゃんとみんなの心の中にいるんだ!
※ここは私の想像ですが(笑)
何気ない会話の中につながりが見つけられ、君の膵臓をたべたいはこういう設定がちょこちょこ入っていておもしろいです。
【僕】の呼ばれ方は最悪でしたが、最後には友人が出来て、その友人との会話の中で
「春樹」と、ちゃんと名前で呼ばれているシーンが出てきます。
もう「◯◯なクラスメイト」ではなく、きちんと人に愛される人物になろうと思っている【僕】の気持ちが、もろに反映されている部分になります。
この部分を読んで、成長している【僕】を感じることができました。
最初の「地味なクラスメイト」から「春樹」と名前が出てくるまでには本当に長い時間がかかりますが、最後に【僕】が名前が呼ばれている自分を想像できて良かったなと思います。
ではでは今日はこの辺で~!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
Comment
私も主人公の名前が伏せられていた理由について考えました!!そして最終的に至った答えが。
・桜良が「桜と春の話」を主人公にしたのを伏線として貼って、春樹という名前が公開されてから「あぁ、彼女があの話をした理由、名前がぴったりだと言われて喜んだ理由はこれか!!」と思えるようにする為
だと自分に中で結論づけました
あくまで考察なので様々な意見があって、それだからこそいいのでしょうが、私の意見どうですかね?
あれは主人公が自分で考えて相手が自分に対して抱いている自分の印象だと思います
だから最後は読み切れずに?????となっていたのだと思います
【親友と不可解な関係なクラスメイト】
これも春樹の想像になるんですかね
志賀が滋賀になってるー!