グラスホッパーネタバレ!小説と映画の相違点に原作ファン困惑?

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11月7日に公開になった映画「グラスホッパー」

主要人物に、生田斗馬さんと、山田涼介さん、浅野忠信さんがキャスティングされて話題になりました。原作も伊坂幸太郎さんの大ヒット作品で期待の高い映画になりました。

映画が公開されたので、皆さんの感想を見てから映画みたいなぁ!と楽しみにしていたのですが、原作小説のファンからはかなり厳しい声が上がっていました。実写化なのである程度の変更は仕方が無いのは覚悟していました。ですが、感想を読んでいると、伊坂作品の良いところすべてが、無くなってしまったように感じました。

私も、原作ファンの一人なんですが、映画を見た皆さんの感想があまりにも衝撃的で何じゃこりゃ?の部分が多すぎだったので、小説と映画の違いを今回は書いていきたいと思います。

今回は、物語の始まりの部分です。

 

グラスホッパー 映画と小説の相違点

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※ここからは、グラスホッパーの映画と小説の両方のネタバレが含まれています。この記事は、あくまでも個人的な意見となっていますので、賛否あるとは思いますが、映画鑑賞後、鑑賞前の参考にしていただければ嬉しいです。

 

グラスホッパーの映画での相違点を書く前に、グラスホッパーの実写化がいかに難しいものだったのかを、監督の瀧本智行さんがインタビューで答えていたので、記事を紹介していきたいと思います。

 

-伊坂幸太郎作品の中でも最高傑作とされる作品を、映画化するというお話があったときはどういったお気持ちでしたか?

「出来れば逃げたいと思いました(笑)。僕も、原作ファンの人もおもしろいと感じた部分を、映画にするには落とさざるを得ないと、初読の段階でわかっていたので『ファンの人に叱られてしまうのでは?』なんて事も考えました」

 

-映像化困難と言われてきた原作ですが、特に難しかったことはありますか?

「映画は時間芸術なので、2時間程度の流れの中で表現するという制限がありまあす。正直なところ、本作の様に裏社会に巻き込まれていく主人公の鈴木、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの殺し屋・蝉といった3人の視点で進むような複雑なストーリーは、あまり映画というメディアには向いていません。それでも小説と同じ様に先が気になって、ページを次々とめくるような“疾走感”のある映画にしなければいけない。原作の魅力を損なわず、映画の時間軸と流れの中でいかにうまく表現するかが最初にして最大の課題でした」

http://news.walkerplus.com/article/67660/より引用

 

 

以上がインタビューの内容になります。

もちろん、プレッシャーがあった事はこのインタビューからも十分に感じられます。そして、伊坂幸太郎作品を実写化するのは、本当に並大抵の事ではないのも分かりました

監督を初め、スタッフの方々の苦悩は計りしれません。撮影途中も何度も変更をする場面もあったそうなので、相当、考え抜かれて出来た映画なのだと思います。この事を分かってはいました。大きくカットされる部分もあるだろうなっと覚悟もしていました

しかしです。このインタビュー記事を見て思ったのが、

 

最初から逃げ腰だったのか?と思ってしまいました。

 

素人考えではありますが、もう少し、核心に迫るような意気込みが必要だったのではないでしょうか。映画の感想を見ていると、どうも、核心に迫るメッセージ性が欠けてしまっているように思うんです。

今さら何を言っても、映画が出来てしまっているので仕方がないですが、もう少し「ガツン」と見る人に訴える“メッセージ性”が必要だったのではないでしょうか?

 

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過去の伊坂作品を手がけた事で有名な、中村義洋監督は、“観客が映画を楽しんでくれればそれでいい”と、伊坂作品を作った時のインタビューで言っていました。映画を作る側の人が、観客の目線を第一に考えて作られたのが中村監督の作品って事になりますよね。

実際に、「アヒルと鴨のコインロッカー」を見た方の感想は、伊坂幸太郎の作品の醍醐味である大どんでん返しが面白かった!とほとんどの方が書いていました。原作のメッセージ性が、ちゃんと観客にも伝わっていた事になります。

アヒルと鴨の~の映画を見たんですが、切なさというメッセージが上手く表現されてたと、私も思いました。

中村監督のもう一つの伊坂作品、ゴールデンスランバー。これは非難の声が無かった訳ではありません。結末にスッキリしないという意見が多かったように思いました。

これは仕方が無いかなって思います。原作も最後まで読んでも、黒幕の結末は出てきません。その後、自分なりに妄想する展開が面白いところだと思うので、それを忠実に再現されていたんだと思います。なので、原作のファンからの非難のメッセージは少なかったんだと思います。

二人の監督を見ると、2時間という時間制限原作のカットは、瀧本監督も中村監督も同じって事になりますよね。

同じ作家の作品なのに、何がこんなに違うんだ?という事で、早速、相違点を見ていきましょう。

 

・鈴木が復讐の為に令嬢へ。

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物語のきっかけになる「鈴木の復讐」。そして「令嬢への潜入」までの、相違点を5つに分けて見てみましょう。

 

  1. 小百合が妻から恋人への変更
  2. ハロウィンイベントの追加
  3. かぼちゃの男の子
  4. 謎のメッセージ、令嬢-フロイラインの潜入

ここが、大きく違う点ではないかな、と思いました。

 

1、百合子が妻から恋人への変更

 

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何で百合子(波留)の設定を変更したんだろう?って考えました。妻から恋人に変える必要はあったんでしょうか?恋人と妻って何が違うんでしょう。一緒にみていきましょう。
恋人といえば、ドラマのロングバケーションの瀬名と南みたいな関係が、代表かなと思います。お互いがだんだん惹かれ合っていく、胸がドキドキするような感覚。お互いの意外な部分を発見して、それが嬉しくなったり。こういうのが恋人だと思います。

一方、となると、映画のツレがうつになりましてが、分かりやすいかなと思います。堺雅人さんが演じるツレが、トップビジネスマンからうつ病に転落していきますが、それを支える妻であるハルさん(宮崎あおい)が「この人の為に何が出来るのか?」と挫折しながらも、夫婦とは何かを赤裸々に語った作品でした。

こう見てみると、夫婦恋人では、責任の重大さが違うと思いませんか。夫婦だったら、相手がうつになろうが、支えあわなければいけなくなります。(離婚という手もありますが、社会的に離婚が難しい場合は、簡単に別れられないという事だったらの話です。)

その点、恋人は、夫婦の離婚ほど社会を気にしなくても、別れられるのかな、と私は思います。(実際、恋人時代ってそうでしたよね。私もそうでした。)

この、恋人と夫婦の違いから、グラスホッパーの変更点を考えると、こうなりました。

 

から恋人への変更は、最後をラブストーリーを交えた、感動のハッピーエンドに持っていきたかったからではないでしょうか!

 

どういう事かというと、今回の映画グラスホッパーは完全に、若者向けに作られた作品だと思っています。(映画の内容しかり、キャストもしかり。)なので恋人じゃないと、感情移入しにくいですよね。結婚してない人に「結婚はいいですよ」とか「悪いですよ」って行っても分からないですよね。実際に経験して、やっと自分で受けとめる様になると思うんです。夫婦愛を若者に語ったところで、理解は難しいですしね。

なので、この設定変更は、若い方たちにとってはとてもいい変更になったんだと思います。

 

2、ハロウィンイベントの追加

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これは、面白いなぁと思いました。原作にもあるように、密集した中にいるバッタは凶暴化するんですって。人間も同じなのでは?という事が描かれているのが、グラスホッパーです。怖いですね^^;

ハロウィンのイベントを追加して、その密集具合が倍増して見せる効果があったと思います。実際に今年のハロウィンも、すごい人でごった返していましたからね。まさに、渋谷は、過密都市・東京の代表ですよね。これは本当に良かったと思います。

 

3、かぼちゃの男の子

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映画のネタバレを読むと、かぼちゃの男の子は、結局、押し屋である槿(あさがお)の子供だったんですよね。(本物の家族ではありませんが・・・)

この男の子を助ける為に、百合子が犠牲になってしまったという内容は分かりました。

何で、ここでいきなり、あさがおの息子を出したんでしょう?最初から、鈴木はハメられていたのを言いたかったのかな。最後のラストは、原作には無いピエロになってたしな。踊らされてたんだよ、鈴木は。などなど、色々考えました。

でも、ラストの結末にこじつける為にしか、感じませんでした。

原作では、あさがおを追いかけて自宅まで行った所で、息子に会うんです。この方が自然な流れだと思ったので、このかぼちゃの男の子の設定は、無かったほうがいいと思いました。

 

 

4、謎のメッセージ、令嬢-フロイラインの潜入 

 
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この設定は、絶対に無かった方が良かったと思います。そりゃー、無いよ。と、原作を読み直してもつくづく思います。

映画の感想を見ても、このメッセージ誰がいつ置いたの?何の為に?と困惑してる人が多かったです。原作を知ってたり、映画を作った側としては、理解できる内容ですが、原作未読の人は、何が何だかサッパリではないでしょうか。

この謎のメッセージによって、寺原が黒幕という事を鈴木は、分かったようですね。

 

でも、これじゃー、全然、鈴木の復讐心が生かされないです。(復讐するのは、良くないと思いますが^^;)

原作の鈴木は、必死になって、百合子の仇である、寺原ジュニアを自分の力で探します。そして、フロイラインに辿りつき、どんなに怪しい会社だろうと、嫌な仕事をさせられようとも、諦めませんでした。

映画だと、この大事な部分が抜けてしまっています。平凡な鈴木だからこそ、もっと復讐という恐ろしいものに飛び込んでいく、奥行きが欲しい場面だと思います。フロイラインに潜入するなら、原作通りに出来なかったんですかね。起承転結の大事な「起」の部分なので、もう少し丁寧に描いて欲しかったのが本音です。

ここで、見る人を引きつけなければ、もったいないと思うんですよね。時間的にはメッセージを読んだほうが早いですけど、見る人が困惑するなら、メッセージは無しで、原作通りに鈴木が自力で、寺原ジュニアに辿りついて欲しかったです。残念です。

以上、物語の始まりの部分でした。

 

まとめ

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今回は、映画グラスホッパーの皆さんの感想を元に、どんな変更がされたのか見てきました。

・映画ならではの見せ方があると思うので、原作通りは難しい

・ハロウィンの設定は良かった

・それ以外の部分で、変更してしまった為に、原作未読の人が困惑

・原作ファンも、困惑

以上、まとめでした。

 

大変、読みにくい文章、最後までお読み頂きまして、本当にありがとうございます。

どうしても、この映画の感想を見ると、ショックだったので、皆さんに何とか伝えられないかと思い書かせて頂きました。

 

 
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